ライフモデル(生活モデル)の主要概念一覧
| 概念(用語) | 意味 |
|---|
| 適合性(Fit) | 人と環境の調和・相性の良さ。「個人と環境のミスマッチ」を解消することが目的 |
| 適応(Adaptation) | 環境を変えることと、自分も変化・成長することの両方向(相互作用)のプロセス |
| 生活上の問題 / ストレス | 生活上の変化や摩擦(生活移行、環境の圧迫、対人関係の障害の3分類) |
| コーピング | ストレスに対処するための個人側の行動や認知 |
| レスポンス | 個人のニーズに対する環境側の応答性や配慮 |
| ハビタット(Habitat) | 人が実際に暮らしている物理的・社会的・文化的な生活環境・空間 |
| ニッチ(Niche) | コミュニティや社会の中で与えられている役割・社会的地位・権利 |
この7つの意味がよくわからない、何のためのもの?
例えば、「新しい職場になじめず、不安で休職しそうなAさん」を支援する場合で考えると一気に分かりやすくなります。
それぞれが「何のためにあるのか」の具体例
| 概念 | 目的 | 意味 | 何のため? |
|---|
| 1. 適合性(Fit) | ゴール地点の設定 | Aさんの能力・やりたいことと、職場の環境が合っているか。 | 支援の最終目標(ミスマッチを解消してピッタリ合っている状態を目指すこと)を確認するため。 |
| 2. 適応(Adaptation) | どう解決へ向かうかの方向性 | Aさん自身が成長・変化することと、職場側も配慮や工夫を変えていくことの両方。 | 「Aさんだけに頑張らせる」のではなく、「職場側にも変わってもらう」という双方の努力が必要だと整理するため。 |
| 3. 生活上の問題/ストレス | 何が原因のストレスかを特定する | 「転職したばかり(生活移行)」「残業が多くて人手不足(環境の圧迫)」「上司と合わない(対人関係)」の3つに分解する。 | 一言で「ストレス」と言わず、何が原因かをクリアにして対策を立てやすくするため。 |
| 4. コーピング | 本人の頑張りや対策を把握する | Aさんがストレスに対して自分なりに工夫していること(深呼吸する、ノートに整理するなど)。 | 本人がすでに持っている工夫や対処法(強み)を見つけて活かすため。 |
| 5. レスポンス | 周囲のサポート体制をチェックする | AさんのSOSや相談に対して、上司や会社(環境側)がどう反応・対応してくれたか。 | 「周りが放置していないか、適切な手助けを提供できているか」を評価するため。 |
| 6. ハビタット(Habitat) | 生活の土台・環境をチェックする | Aさんの住まい、職場の部屋、利用できる制度などの「物理的・制度的空間」。 | 静かな休憩室はあるか、通勤時間は長すぎないかなど、生活空間そのものに問題がないか確認するため。 |
| 7. ニッチ(Niche) | 居場所や役割があるか確認する | 職場や社会の中で、Aさんに与えられている「役割・立場・存在意義」。 | 職場の中で「自分は必要な存在だ」と感じられる適切な役割や居場所があるかをチェックするため。 |